正しい言葉遣いを意識!
つい使ってしまう言葉
どんな言い換えがいいでしょうか
💬「こちら、〇〇になります」
「こちら、〇〇になります」という言い回しは、一見丁寧に聞こえますが、「〜になります」は本来“変化”や“状態の移行”を表す表現で、商品や料理を紹介する場面には適しません。たとえば「店長になります」は将来そうなる意味ですが、「コーヒーになります」では何かがコーヒーに変わるわけではないのです。そのため「こちら、コーヒーでございます」「コーヒーをお持ちしました」といった表現が自然で正確です。
💬「〜のほう」
「お会計のほう、○○円になります」という表現は、接客でよく使われますが、正確には適切とは言えません。「〜のほう」や「〜になります」といった言い回しは丁寧に聞こえる反面、言葉が曖昧で回りくどくなりすぎることがあり、かえって丁寧さを損なう場合があります。より正しく、かつシンプルに伝えるには、「お会計は○○円でございます」という表現が望ましいです。こちらは端的で分かりやすく、敬語としても適切なため、お客様に安心感を与えることができます。接客においては、丁寧さとわかりやすさのバランスが重要であるため、言葉選びに注意しましょう。
💬「大丈夫ですか?」
「袋は大丈夫ですか?」や「注文、大丈夫ですか?」といった表現は、一見親しみやすく聞こえますが、「大丈夫」というあいまいな状態を示しており、伝える側も受け取る側も意図がすれ違ったり、迷いや不安を感じさせてしまうことがあります。そのため、接客では「袋はご利用になりますか?」や「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」といった、必要かどうかを丁寧に確認する表現を使うのが望ましいです。こうした言い回しは、お客様がはっきりと答えやすく、こちらの配慮も伝わりやすいため、安心感と信頼感を与えることができます。